2014年1月1日水曜日

興味あります? Windows Phone 8

[追記:2014/07/10]

WP8.1について書きました。→まだ興味あります?Windows Phone 8.1(Developer Preview)

[追記おわり]

あけましておめでとうございます。


近いうちにレビューしますなんて言ったのに年が明けてしまいました。すみません。

ちなみに今私の運用は、Dell Streak ProのEMOBILE版であるGS01からのテザリングでデータ通信をしている状況です。今年度中に機種変更かMNPでLumia920で使えるSIMをこしらえるつもりです。その時にはまた記事書きますね。

さて、私がLumia920を購入したのは1shopmobileで、$285+$30でした。さらに通関税を含めると、34739円でした。今回は個人輸入の形で購入しましたが、1shopmobileはAmazon.jpにマーケットプレイスで販売しているので、そっちで買ったほうが楽かもしれません。そちらでは35000円でした。

1shopmobileは以前はGoogle checkoutで購入できたのですが、つい最近Amazon paymentに切り替わったとのことで、初めて使ってみましたが、とくに問題はありませんでした。ただし、日本のアカウントは使えないので、米国のアカウントを使うか、新しく作る必要があります。

12/3に注文して、12/6に到着しました。配送はDHLです。DHLは荷物の追跡もさせてもらえますが、国内に入ってからは高い確率で佐川急便に引き渡されるので、いつ届くかは予測できません。その日にマクドナルドへ昼食をとりに行ったのですが、状況が「引き渡し完了」に更新されていたので、慌てて家に帰り待機しました。結局夕方まで待ちましたが。

ようやくレビューに入りますが、レビューはWindows Phone 8と、Lumia 920の2つに分けて書きますね。まずはWindows Phone 8からです。


動作が快適

Lumia920のスペックは、CPUがデュアルコア1.5GHz、RAMが1GB、解像度がHD(1280x720)と、今時のAndroidのハイエンド機のクアッドコア、RAM2GB、フルHD(1920x1080)と比べると、かなり見劣りします。ちなみにGS01もデュアルコア1.5GHz、RAM1GB、qHD(960x540)で、これは2011年の終わりにはハイエンドと言える端末でした。Lumia920は一昨年の発売の時点で、スペックからすると1年後れた端末に見えたことでしょう。

にもかかわらず、動作の快適性では明らかにGS01よりも上なのです。rootをとって可能な限り軽量化したのに。私のクアッドコアのnexus7(2012)だってホームからドロワーへ切り替えるときにカクつくというのに。

これらよりも更にスペックが低いLumia520がWindowsPhoneで最も売れているのも、世界中の人々がその快適さに驚いている証なのでしょう。(私は使ったことありませんが)

可能な限りタイルと文字に収めるシンプルさ

グラデーションが全くありません。とにかくフラット。文字と線、あと四角形で可能な限りの様々な要素が表現されています。タイルはAndroidでいうウィジェットの役割も果たしています。アイコンも角を丸くなんてしない。すべて正方形です。文字もWindowsのビットマップフォントのように汚くはありません。Yu Gothicはシャープでシンプル、そして読みやすい。とにかく視認性が高いデザインです。

プリインストールアプリケーションであっても基本的には削除できる

プリインストールアプリが無用の長物で、全くの邪魔なのに消せない。Androidは無効化できますが、無効になっただけ。そこには確かにあるのです。ですがWindowsPhoneではそんなことはないかもしれません。実際、日本では役に立たないCity LensやNokia mapを何の問題もなく消すことが出来ました。

バックグラウンド処理の把握が簡単

良いアプリケーションなのに、バックグラウンドで常駐されるためにバッテリー喰らいで泣く泣くアンインストールすることってありますよね?WindowsPhoneではそれを回避することが出来ます。バックグラウンドで動いたアプリケーションは全てこのリストに表示され、どれを生かすか殺すかは貴方の自由です。どんな常駐している時にどんな動きをしているかも知ることが出来ます。閉じるボタンをタップすることも、タスクマネージャーを常駐する必要もありません。

データ使用量をカウントしてくれる

Data Senseというアプリケーションで、上限の使用量、リセットする周期を設定すると、しっかり3GやLTEを使用している時にカウントしてくれます。データ通信に制限のある回線を契約している場合、頼もしいことでしょう。

WPアプリは思ったよりもある

WindowsPhoneが発表されてから、とにかくiOSやAndroidと比べてアプリケーションの数が少なすぎると言われてきました。ですが私が使った限り、そこまでひどいものとは思えませんでした。Amazonモバイル、Facebook、Twitter、Skype、Shazam、TuneIn、Instagram、Vine、LINE、WhatsApp。まずこれはないと困る!というものは大体あります。

Nokia mapがスカスカだよ!と思ってもgMapsやGoogleMaps Clientがあるし、Feedlyは!?と思ってもPhonlyがあります。ニコニコ動画のクライアントや2chブラウザもあります。よっぽどアプリに関してマニアな人でない限り、困ることはないでしょう。

カードを使用する際にPINコードが付けられる

WindowsPhoneではロック解除時とカードの使用時にPINコードでの確認をすることが出来ます。(パスワードは使えませんが)カードと同じPINコードを使ったなら、お店でカードを使うときと同じ感覚を味わえます。知らない間にお金を使われることもありません。

SNSがより身近に感じられる

GoogleのGmailに該当するOutlookでは、連絡先をPeopleというサービスで管理します。興味深いことに、Peopleで管理されている連絡先は、メールアドレスや電話番号にとどまらず、FacebookとTwitterのアカウントをリンクすることが出来ます。

またWindowsPhoneは、FacebookやTwitterのクライアントを入れずともPeopleを使うことで、自分の知り合いがこれらのSNSでどのような事をしているのかを知ることができますし、メッセージでSMSやMMSと同じようにFacebookメッセージの送受信ができますし、写真をアップロードすることも出来ます。より身近に繋がる事が出来るのです。

カレンダーの再通知ができる

カレンダーの予定の通知を設定しておくのは、その予定を忘れないためです。Androidでは通知する瞬間にバイブレーションと音で通知してくれますが、そのあとは通知バーに格納されてじっとしています。WindowsPhoneでは、一度通知されると「再通知」か「閉じる」を選ばない限り、ずっとポップアップされたままです。Symbianと同じです。何分後に再通知してもらうかも選べます。時間にルーズな人には重宝されるでしょう。

SkyDriveとの連携

iPhoneのiCloudのようにSkyDriveを使えます。Lumia920で撮りためた映像や写真、自分が使いやすくするためにカスタマイズした設定をバックアップすることが出来ます。とくに映像や写真は、とった直後に扱いやすいデータの大きさに変換されてSkyDriveにアップロードすることが出来ます。


素晴らしいと思えるところばかり書いたので気持ち悪い文章になりましたが、良くないところも書いておきます。


痒いところに手が届かない

PeopleでFacebookを閲覧すると、誰がいいね!したのか分からないので、結局Microsoftさんの作ったFacebookクライアントを入れて確かめています。またクライアントにしても、アルバム単位での写真のアップロードや管理をするにはあまりにも頼りない。

また、ブラウザで表示したページをTwitterやFacebookで共有するにしても、Peopleを使ったメッセージの投稿では、書式に自由が利きません。

なによりAndroidでのアプリケーション同士でパイプをする機能(インテントというらしいです)が、WindowsPhoneではとても限定されています。例えば、直接FacebookやTwitterのクライアントへURLを渡したいとしても、それは出来ません。あくまでPeopleを介してしか行うことは出来ません。あと、写真をリサイズするアプリケーションをいくら探しても、AndroidのImageShrinkのように複数の写真を一括変換してくれるものはありませんでした。知っている方はTwitterの方までご連絡下さい。

PCとの接続がMTP

Linuxを使っている私には致命的です。マスストレージ接続でデータをやりとりするのとは格段に使い勝手が違います。ファイルをファイルマネージャーから追加したり削除したりすることは出来ません。Bansheeなどの一部の音楽管理ソフトを使えば音楽ファイルを入れることが出来ますが、あまりLinuxではmtpに対応したソフトは多くありません。WindowsやMacなら違うのでしょうが。

決済にタイムラグがある

私は普段からVisaブランドのデビットカードを使っているので、引き落としは即座に行われるはずですが、Google Playと比較すると歴然とした差があります。Google Playは5〜15分ですが、Windowsストアは4日かかります。これではデビットカードである意味がないというか、少し精神的によくありません。

アプリは"最低限"揃っているだけであって、豊富な選択肢があるわけではない

さきほどWPアプリは思ったよりもある、とは書きましたが、あくまでも思ったよりもあっただけです。やっぱり充実はしてません。例えばブラウザ。IE以外は使い物になりません。他にも、好みで選べるほど同じ用途のアプリがあるわけではありません。


書き疲れました。WP8についてはこのくらいです。次はLumia920についてですが、次の記事で。


[追記: 2014/01/02]

udevに以下のルールを追加すれば、ファイルマネージャーでの操作に特に問題はありませんでした。(参考:Amarok / Libmtp insufficient permissions to access MTP devices)

/etc/udev/rules.d/50-devices.rules

SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="0421", MODE="0666"


[追記: 2014/02/11]

Facebookメッセージについての内容を"SNSがより身近に感じられる"の箇所に追加しました。