2014年1月31日金曜日

J!NS PC for HACKERS LINEAR を買いました

重たい記事を書くのは疲れたので今回は短く。


PCメガネが流行りだしたのっていつ頃からでしたでしょうか。個人的に火付け役になったのはJ!NS PCだったと思うんですけど、今まで気になってはいたものの手は出していませんでした。

今はノートPCをメインにしていますが、その前はiMacをよく使っていました。24インチの大画面で、バックライトを最低輝度にしても3時間位すると目が痛くて痛くてしょうがなかったんです。毎日使っていると慣れていきましたが、やっぱり今でも長時間ディスプレイを見ていると目の奥が疲れます。就寝前にディスプレイを少し覗くだけでも目が覚めてしまうこともあったし、PCメガネをそろそろ買おうかと考えていました。

しかしそれ以上に私が買うに至った直接的な理由がありまして、J!NS PC for HACKERSが2年前くらいに限定モデルで販売され、すぐに売り切れたことをネットの記事で知っていたのですが、この間東武池袋でJINSのブースを見かけた時、その後継モデルがなんと3990円で売られており、俄然購買意欲が湧きました。結局その日は混んでいて買えなかったので、後日自由が丘で買いました。


2モデルあったのですが、つるの細いLINEARを買いました。

フレームがないので意識せずに身につけられますし、レンズのカーブ具合が調度よくて裸眼時と同じくらい視界が広く取れます。掛けると少し赤味掛かりますが、自分としては気にならない程度の変化です。つるが細いのは素材にしなりがあるもので、強度的には問題無いですが、曲がりやすそうではありますね。もう一つのモデルのPENTAGONはどうなんでしょう?


肝心の効果ですが、確かに目の奥が疲れる感じは大分緩和されました。疲れないからといって、夜ふかししたら意味ないんですけどね。

2014年1月23日木曜日

興味あります? Nokia Lumia 920

書き疲れたのでしばらく放置していましたが、頑張って書きました。WP8について知りたい方は前の記事で。


早速ですが、パッケージの中がどうなっていたか紹介します。

出っ張りを引っ張るといきなりご対面。iPhoneでお馴染みです。

本体の裏にはSIMトレイを引き出すためのピンが貼り付けられていました。その上にウェルカムメッセージ。

取扱説明書と4G/LTEに関する注意事項の紙がインフォメーションの箱に入っていました。

一番底にはイヤホン、microUSBケーブル、充電器です。

本体表。

本体裏。


次は、前回と同じような感じで良い所を書いていきます。


とにかくカメラを重視してる 〜ハード編〜

画像から分かるように、Carl Zeissの名が刻まれています。カメラのことはよく知らないのですが、カールツァイスは光学機器メーカーで、920にはレンズを提供しています。実はNokiaの機器では結構な頻度で、カメラレンズにカールツァイスのレンズが使われていたり、カメラのアピールポイントをPureViewと名づけたり、中々カメラに関してこだわりを持っているようです。

さきほどちょこっと出したPureViewという言葉ですが、初めて使われた端末がSymbian端末の808 PureViewからで、この時は複数のピクセルの色情報を1つのピクセルに表現するオーバーサンプリングのことを指す言葉として使われていました。NokiaはそれからSymbianからWindowsPhoneへとシフトして、再びPureViewを名乗る端末が現れました。それがLumia920だったのです。

しかし、920のPureViewは全く違うものを指しています。それは、暗所撮影と手振れ補正です。暗所でもフラッシュ無しで発色豊かな画像が撮れること、動画撮影でなめらかな映が撮れることは、920でのカメラライフをリッチなものとしてくれること間違いなしです。

カメラの話はまだ終わりません。カメラのソフトに関する話もする必要があるからです。

とにかくカメラを重視してる 〜ソフト編〜

Nokia Cameraについて話しましょう。これはWPに標準で備わっているカメラアプリとは別に配布されているもので、動画、写真に加えてスマートシーケンス(旧Nokia Smart Cam)の3つのモードがあり、まず評価されるべきはこのマニュアルモードの扱いやすいメニューでしょう。絞り、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離、光源の色味補正が、小さいリングをスライドすることで調節できます。

この画像はスマートシーケンスで撮った写真です。鉄球がいくつも写っていますが、並べたわけではありません。差分が表示されているのです。静止した状態でシャッターボタンを一定時間押すだけで、他にもいらないオブジェクトを消したりできます。連続撮影が"スマート"に生まれ変わりました。

これはNokia Refocusというアプリで撮りました。なんのことか分からないですか?とりあえず画像の中の鉄球と、背景をクリックしてみてください。ピントが合います。これもシャッターボタンを一定時間押すことで撮れちゃいます。

唐突に汚い部屋が映しだされたと思いますが、私はナルシストではありません。写っている範囲が広いとは思いませんか?これはNokia Panoramaというアプリで撮りました。もっと遠景だったら自然なものがとれたのですが、今はこれで許してください。これは5回に分けてリングを中心に捉えながら撮影することで取れます。ゆっくり角度を変えないと認識してくれないので、ちょっとしたゲーム感覚を楽しめます。

これらは、Lumiaシリーズを買った人間にだけ使うことを許されます。いわば特権です。ガンガンカメラを使いましょう。(但し、920よりも低い価格帯のモデルはNokia CameraやNokia Refocus、Nokia Storytellerなどが使えないようです。)

外装の色とタイルのテーマの統一感

もしあなたがWPにはカラフルな端末が多いなと思うなら、それはタイルが色とシンクロしているからだと気づくことでしょう。WPではアクセントカラーと呼ばれるものが20色から選べます。様々なものがアクセントカラーを基調としたデザインに早変わりします。好きな色の端末を買っても、中身は変わらないなんて寂しいですからね。

ずっと触り続けていたい感触

920では、表面に光沢感のあり、かつカラフルなポリカーボネートが使われており、スベスベしています。乙女の柔肌に指を滑らせているかのような気分になります。

重要なのは重量ではない、重心だ

920の重量は185g、スペックカタログでこの数字を見ただけで選択肢から外れるかもしれません。ですが少し待ってください。本当にあなたにとって使うに耐えない重さなのでしょうか。画像を見てください。

一本指で簡単に立たせることができます。それ程にバランスとしては安定しています。丸みを帯びた形と相まって、手に持った感触は卵を両手に持った時のように安心感があります。騙されたと思って手に持ってください。あなたの考えが変わるかもしれません。

ラフに扱っても大丈夫

実は私、既に2回ドロップテストをしまいました...。1回目は胸の高さから電車の床、2回目は膝の高さから粗いアスファルトへ。しかし角こそ傷つきましたが、ディスプレイは割れることも目立つ傷が入ることもありませんでした。ショックではありましたが、先ほど書いたように光沢感のある表面なので、今ではダメージジーンズやヴィンテージ品になっていくような優越感が湧いて来ました。(くれぐれも胸ポケットには入れないように。マジで。)

もちろんディスプレイも美しい

ディスプレイに傷がつかないゴリラガラス、発色豊かなIPS液晶、屋外でも映りの良さを維持できるサンライトリーダビリティ、スキーグローブで触っても反応するタッチ感度。何をするにしても、不満を抱くことはありません。

音を楽しむための用意も欠かさない

下部にスピーカー部分が2箇所バランスよく付いています。これは動画を見るとき、曲を誰かに教えたいときに邪魔することのない、素人耳には自然な音が出てくれます。またヘッドフォンをつなげた時にホワイトノイズもなく、澄んだ音を楽しめます。更には周波数単位で弄れるイコライザー、擬似的に立体音響で表現してくれるドルビーヘッドホン機能もあり、役不足と感じることはないでしょう。もっとも、イヤホンは別途買ったほうが良いですが。

惜しむらくは...

ラジオを聞く機能はあるのですが、日本のラジオ局の周波数は聞けないみたいです。また、カメラレンズについ指紋がついてしまいそうになる形状で、神経を使います。デザインとしてみれば満足なのですが。あといくら実用上問題のない重量とは言っても、心なしか落としやすい気がします。ポケットからつまんで出すときとかね。


結論

私が今回Lumia920を購入して持った感想ですが、これはPDAではなく、間違いなく電話だと思いました。それはNokiaの端末としてからも、WP8搭載端末としてからも感じ取ることができました。Androidにはコンソールに入れたり、ランチャーやドロワーを変えたり、カスタマイズする喜びを得られますが、それは電話としての喜びではなく、PDAとしての喜びであると感じます。「手のひらサイズでここまでできる」という意味で。(いや、それはメーカーの裁量によるのでしょうか。)

しかし、少なくともLumia920は、人とのメッセージのやり取りをする方法が標準で多様にあることや、ガワとナカの統一感や、情報のアクセシビリティを高めるUIであること、また耳や目を使うときに違和感を感じさせないディスプレイやスピーカーが備わっていること。これらはNokiaの「Connecting People」の言葉にふさわしい、道具としての電話にふさわしい。そう思いました。


これからNokiaがMicrosoftのブランドとなることや、WPの機能が拡張される傾向が、私の今感じている素晴らしさを更に高めるものであることを切に願うと同時に、これからどうなるものかと期待しています。

2014年1月1日水曜日

興味あります? Windows Phone 8

[追記:2014/07/10]

WP8.1について書きました。→まだ興味あります?Windows Phone 8.1(Developer Preview)

[追記おわり]

あけましておめでとうございます。


近いうちにレビューしますなんて言ったのに年が明けてしまいました。すみません。

ちなみに今私の運用は、Dell Streak ProのEMOBILE版であるGS01からのテザリングでデータ通信をしている状況です。今年度中に機種変更かMNPでLumia920で使えるSIMをこしらえるつもりです。その時にはまた記事書きますね。

さて、私がLumia920を購入したのは1shopmobileで、$285+$30でした。さらに通関税を含めると、34739円でした。今回は個人輸入の形で購入しましたが、1shopmobileはAmazon.jpにマーケットプレイスで販売しているので、そっちで買ったほうが楽かもしれません。そちらでは35000円でした。

1shopmobileは以前はGoogle checkoutで購入できたのですが、つい最近Amazon paymentに切り替わったとのことで、初めて使ってみましたが、とくに問題はありませんでした。ただし、日本のアカウントは使えないので、米国のアカウントを使うか、新しく作る必要があります。

12/3に注文して、12/6に到着しました。配送はDHLです。DHLは荷物の追跡もさせてもらえますが、国内に入ってからは高い確率で佐川急便に引き渡されるので、いつ届くかは予測できません。その日にマクドナルドへ昼食をとりに行ったのですが、状況が「引き渡し完了」に更新されていたので、慌てて家に帰り待機しました。結局夕方まで待ちましたが。

ようやくレビューに入りますが、レビューはWindows Phone 8と、Lumia 920の2つに分けて書きますね。まずはWindows Phone 8からです。


動作が快適

Lumia920のスペックは、CPUがデュアルコア1.5GHz、RAMが1GB、解像度がHD(1280x720)と、今時のAndroidのハイエンド機のクアッドコア、RAM2GB、フルHD(1920x1080)と比べると、かなり見劣りします。ちなみにGS01もデュアルコア1.5GHz、RAM1GB、qHD(960x540)で、これは2011年の終わりにはハイエンドと言える端末でした。Lumia920は一昨年の発売の時点で、スペックからすると1年後れた端末に見えたことでしょう。

にもかかわらず、動作の快適性では明らかにGS01よりも上なのです。rootをとって可能な限り軽量化したのに。私のクアッドコアのnexus7(2012)だってホームからドロワーへ切り替えるときにカクつくというのに。

これらよりも更にスペックが低いLumia520がWindowsPhoneで最も売れているのも、世界中の人々がその快適さに驚いている証なのでしょう。(私は使ったことありませんが)

可能な限りタイルと文字に収めるシンプルさ

グラデーションが全くありません。とにかくフラット。文字と線、あと四角形で可能な限りの様々な要素が表現されています。タイルはAndroidでいうウィジェットの役割も果たしています。アイコンも角を丸くなんてしない。すべて正方形です。文字もWindowsのビットマップフォントのように汚くはありません。Yu Gothicはシャープでシンプル、そして読みやすい。とにかく視認性が高いデザインです。

プリインストールアプリケーションであっても基本的には削除できる

プリインストールアプリが無用の長物で、全くの邪魔なのに消せない。Androidは無効化できますが、無効になっただけ。そこには確かにあるのです。ですがWindowsPhoneではそんなことはないかもしれません。実際、日本では役に立たないCity LensやNokia mapを何の問題もなく消すことが出来ました。

バックグラウンド処理の把握が簡単

良いアプリケーションなのに、バックグラウンドで常駐されるためにバッテリー喰らいで泣く泣くアンインストールすることってありますよね?WindowsPhoneではそれを回避することが出来ます。バックグラウンドで動いたアプリケーションは全てこのリストに表示され、どれを生かすか殺すかは貴方の自由です。どんな常駐している時にどんな動きをしているかも知ることが出来ます。閉じるボタンをタップすることも、タスクマネージャーを常駐する必要もありません。

データ使用量をカウントしてくれる

Data Senseというアプリケーションで、上限の使用量、リセットする周期を設定すると、しっかり3GやLTEを使用している時にカウントしてくれます。データ通信に制限のある回線を契約している場合、頼もしいことでしょう。

WPアプリは思ったよりもある

WindowsPhoneが発表されてから、とにかくiOSやAndroidと比べてアプリケーションの数が少なすぎると言われてきました。ですが私が使った限り、そこまでひどいものとは思えませんでした。Amazonモバイル、Facebook、Twitter、Skype、Shazam、TuneIn、Instagram、Vine、LINE、WhatsApp。まずこれはないと困る!というものは大体あります。

Nokia mapがスカスカだよ!と思ってもgMapsやGoogleMaps Clientがあるし、Feedlyは!?と思ってもPhonlyがあります。ニコニコ動画のクライアントや2chブラウザもあります。よっぽどアプリに関してマニアな人でない限り、困ることはないでしょう。

カードを使用する際にPINコードが付けられる

WindowsPhoneではロック解除時とカードの使用時にPINコードでの確認をすることが出来ます。(パスワードは使えませんが)カードと同じPINコードを使ったなら、お店でカードを使うときと同じ感覚を味わえます。知らない間にお金を使われることもありません。

SNSがより身近に感じられる

GoogleのGmailに該当するOutlookでは、連絡先をPeopleというサービスで管理します。興味深いことに、Peopleで管理されている連絡先は、メールアドレスや電話番号にとどまらず、FacebookとTwitterのアカウントをリンクすることが出来ます。

またWindowsPhoneは、FacebookやTwitterのクライアントを入れずともPeopleを使うことで、自分の知り合いがこれらのSNSでどのような事をしているのかを知ることができますし、メッセージでSMSやMMSと同じようにFacebookメッセージの送受信ができますし、写真をアップロードすることも出来ます。より身近に繋がる事が出来るのです。

カレンダーの再通知ができる

カレンダーの予定の通知を設定しておくのは、その予定を忘れないためです。Androidでは通知する瞬間にバイブレーションと音で通知してくれますが、そのあとは通知バーに格納されてじっとしています。WindowsPhoneでは、一度通知されると「再通知」か「閉じる」を選ばない限り、ずっとポップアップされたままです。Symbianと同じです。何分後に再通知してもらうかも選べます。時間にルーズな人には重宝されるでしょう。

SkyDriveとの連携

iPhoneのiCloudのようにSkyDriveを使えます。Lumia920で撮りためた映像や写真、自分が使いやすくするためにカスタマイズした設定をバックアップすることが出来ます。とくに映像や写真は、とった直後に扱いやすいデータの大きさに変換されてSkyDriveにアップロードすることが出来ます。


素晴らしいと思えるところばかり書いたので気持ち悪い文章になりましたが、良くないところも書いておきます。


痒いところに手が届かない

PeopleでFacebookを閲覧すると、誰がいいね!したのか分からないので、結局Microsoftさんの作ったFacebookクライアントを入れて確かめています。またクライアントにしても、アルバム単位での写真のアップロードや管理をするにはあまりにも頼りない。

また、ブラウザで表示したページをTwitterやFacebookで共有するにしても、Peopleを使ったメッセージの投稿では、書式に自由が利きません。

なによりAndroidでのアプリケーション同士でパイプをする機能(インテントというらしいです)が、WindowsPhoneではとても限定されています。例えば、直接FacebookやTwitterのクライアントへURLを渡したいとしても、それは出来ません。あくまでPeopleを介してしか行うことは出来ません。あと、写真をリサイズするアプリケーションをいくら探しても、AndroidのImageShrinkのように複数の写真を一括変換してくれるものはありませんでした。知っている方はTwitterの方までご連絡下さい。

PCとの接続がMTP

Linuxを使っている私には致命的です。マスストレージ接続でデータをやりとりするのとは格段に使い勝手が違います。ファイルをファイルマネージャーから追加したり削除したりすることは出来ません。Bansheeなどの一部の音楽管理ソフトを使えば音楽ファイルを入れることが出来ますが、あまりLinuxではmtpに対応したソフトは多くありません。WindowsやMacなら違うのでしょうが。

決済にタイムラグがある

私は普段からVisaブランドのデビットカードを使っているので、引き落としは即座に行われるはずですが、Google Playと比較すると歴然とした差があります。Google Playは5〜15分ですが、Windowsストアは4日かかります。これではデビットカードである意味がないというか、少し精神的によくありません。

アプリは"最低限"揃っているだけであって、豊富な選択肢があるわけではない

さきほどWPアプリは思ったよりもある、とは書きましたが、あくまでも思ったよりもあっただけです。やっぱり充実はしてません。例えばブラウザ。IE以外は使い物になりません。他にも、好みで選べるほど同じ用途のアプリがあるわけではありません。


書き疲れました。WP8についてはこのくらいです。次はLumia920についてですが、次の記事で。


[追記: 2014/01/02]

udevに以下のルールを追加すれば、ファイルマネージャーでの操作に特に問題はありませんでした。(参考:Amarok / Libmtp insufficient permissions to access MTP devices)

/etc/udev/rules.d/50-devices.rules

SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="0421", MODE="0666"


[追記: 2014/02/11]

Facebookメッセージについての内容を"SNSがより身近に感じられる"の箇所に追加しました。