2013年11月8日金曜日

Debianでqaacを使う

Tips記事書くの、私の夢だったのでお暇な方はお付き合いください。


普段から音楽はそこそこ聴くのですが、どのエンコーダを使うと良いのかなーと一時期調べていた時期がありまして。で、結論としてはqaacを使うことにしました。なんでかっていうのはこちらのサイトをご覧ください。

MP3,AACの音質比較 - Kamedoの音風景

qaacはiTunesエンコーダのCUIフロントエンドで、Windowsでだけ動きます。ですがDebianでも使いたいので色々試してみました。


まずWineをいれます。私の場合amd64版なのでmultiarchを有効にしてからいれました。ついでにwinetricksもいれるといいかもしれません。

# dpkg --add-architecture i386
# aptitude update
# aptitude install wine winetricks

次にiTunesのインストーラーをダウンロードします。

http://www.apple.com/jp/itunes/download/

これをcabextractで展開して、AppleApplicationSupport.msiだけいれます。

$ cabextract iTunes64setup.exe
$ msiexec AppleApplicationSupport.msi

次にqaacをいれます。まずこちらからダウンロード。一番新しいもので大丈夫です。多分。私が見た時点では2.25が最新でした。

https://sites.google.com/site/qaacpage/cabinet

落としたら適当に解凍して~/.wine/drive_c/Program Files/とかに置きます。サブディレクトリのx86にだけqaac.exeがあります。

とりあえずwineで動くか試してみてください。

$ cd ~/.wine/drive_c/Program\ Files/qaac_2.25/x86
$ wine qaac.exe

それっぽいのが動いたら、今度はシェルスクリプトqaac.shを書いて、qaac.exeと同じ場所に置きます。

#! /bin/sh
wine $HOME/.wine/drive_c/Program\ Files/qaac_2.25/x86/qaac.exe "$@"

qaac.shのシンボリックリンクを/usr/bin/qaacとして貼って、権限を弄ります。

$ chmod 755 qaac.sh
# ln -s ~/.wine/drive_c/Program Files/qaac_2.25/x86/qaac.sh /usr/bin/qaac
# chmod 755 /usr/bin/qaac

これでシェルからqaacが使えるはずです。


続きます。→ abcdeでqaacを使ってリッピングする


[追記: 2013/12/12] 記事名を"Debianでqaacを使ってリッピングする その1"から変更しました。